十字架上の七つの言葉 Ⅵ

 「成し遂げられた」   ヨハネによる福音書 19章30節

 六つ目の言葉。この言葉は、口語訳聖書では、「すべてが終わった」と訳されていました。私たちが、この世での生を終わる時、どのような思いでこの世から去っていくのでしょうか。
 まだまだ、この世に未練がある。もっと生きたい等。もちろん、すべての人が、この世に未練を残して行くのではないでしょうが、自分の人生を全うして、この世を去ることができると言える人が、どれほどいるでしょうか。

 イエスさまのこの言葉は、神さまのご計画を、ご自身が人々に伝え、そして、十字架でご自身を罪の贖いとして献げることができたという事実に基づいています。神さまが計画なされた、私たち人間を救うための具体的な行いが、十字架によって完成された。ということを言われたのです。

 神さまによる救いの計画は、十字架と復活の出来事によって、死に勝利するという形で完成されました。しかし、完成されたと言っても、私たちが何もしないで、その救いに与るということではありません。イエスさまの十字架と復活の出来事の時から、神さまと私たち人間の新しい契約が始まりました。

 この世の終わりに、イエスさまが再びこの世に来られて、この世を裁かれる時まで、私たちは、いつでも、神さまの憐れみにより、罪を赦され、救いへと導かれる時が準備されている。私たちのところに、神さまのご支配、神の国が到来しているということなのです。

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