2020-03-15 今週のみ言葉

 「諸国の民から自由な人々が集められ アブラハムの神の民となる。」           詩編 47編10節

 「教会はキリストの体であり、すべてにおいてすべてを満たしている方の満ちておられる場です。」
     エフェソの信徒への手紙 1章23節

 教会とは何でしょうか? 新約聖書に書かれている「教会」という日本語は、ギリシア語では「エクレーシア」と言い、「エクレーシア」には、元々呼び集められた人という意味があります。
 旧約には、教会という言葉がありません。しかし、「神の民」という言葉があります。「神の民」とは、神さまがこの世の中から選び出して、主なる神さまを信じるようにと、集められた人々のことです。
 唯一の神さまだけを信じるという点では、「教会」も「神の民」も同じです。しかし、「教会」は、すでにこの世に来てくださった救い主。神の子キリストを頭として、互いに結ばれているという点が違っています。

 神さまが選ばれた人に違う点があっても、信じる人がすべてキリストにつながり、同時にお互いがつながっている。そして、互いに足りない部分を補い合う。そこに神さまの愛が示されています。

 「主にあってひとつ」という言葉こそ、「教会」を表す言葉ですし、パウロが言うように、神さまを信じる人々が集まるところに、主の霊が、聖霊が満ちているのが「教会」なのです。