「主は人の一歩一歩を定め 御旨にかなう道を備えてくださる。」 詩編 37章23節
「あなたはこれらのことを避けなさい。正義、信心、信仰、愛、忍耐、柔和を追い求めなさい。」
テモテへの手紙一 6章11節
すでに洗礼を受けられた方は、どのようにして主イエス・キリストと出会われたでしょうか? そして、洗礼を受けた後、どのように過ごしてこられたでしょうか?
イエスさまから罪の赦しをいただいて、永遠の生命に至る道を歩むためには、洗礼を受けなければなりません。そして、洗礼を受けることで、信仰が完成するのではなく、そこから信仰の道を新しく始めると言っていいでしょう。
わたしたちが、この世で何かを極めよう、求めようとするとき、それに至る道、手順を踏まなければなりません。簡単に手に入れることができるものであればよいのですが、なかなか手に入れることが難しいものは、時間が掛かりますし、高度に専門的なことや、職人技のようなものは、どれほど追い求めても、これで完成したということができないものが多くあります。
信仰の道を歩むことは、この世で何かを極めることと違いますが、この世での歩みを終えるときまで、求め続けて行くものです。その理由は、人はどれほど年数を重ねても、自分だけの力では罪から逃れることができないからです。 そこで、神さまはこの世に主イエスを送ってくださり、主イエスを通して、信仰の道を歩み続けることができるようにしてくださいました。すべてのよいものは、神さまから主イエスを通して、わたしたちに与えられます。そのことに気が付き、主が備えてくださった道を歩み始めることが、信仰のスタートラインに立ったと言える時でしょう。
「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。」 詩編 46編章2節
「あなたは、巻物を受け取り、 その封印を開くのにふさわしい方です。あなたは、屠られて、 あらゆる種族と言葉の違う民、 あらゆる民族と国民の中から、 御自分の血で、神のために人々を贖われ、彼らをわたしたちの神に仕える王、 また、祭司となさったからです。」 ヨハネの黙示録 5章9、10節
詩編46編2節の言葉は、力に満ち、恵みにあふれた言葉です。私たちを愛してくださる神さまが、どんな時でも助けてくださるなら、これほど強く信頼できる方はありません。そして、そのことが真実として、示されたのは、主イエスが十字架に架けられ死の後復活し、天に昇って栄光を受けられたからです。今年は、5月24日を主イエスの昇天日として覚えて、礼拝を守っています。
主イエスが死の後復活されただけであれば、肉体が蘇生しただけだ、と考える人がいるかもしれません。しかし、その後天に挙げられ栄光を受けられた。そして、わたしたちに聖霊を送ってくださるので、わたしたちは神さまからいただく恵みが、真実であると悟ることができるのです。 聖書の言葉は、語られた時から、今に至るまで、そしてこれからも永遠になくなることはありません。いつの時代も私たちを慰め、励まし、力を与えてくれます。この恵みが、神さまからすべての人に向けて与えられていること。そして、その恵みにお応えする私たちにとって、まことの恵みとして実現していることに、感謝して歩みつづけたいと願います。
イエスさまの言葉:「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」ヨハネによる福音書16:33