第四アドベント

「あなたを照らす光は昇り 主の栄光はあなたの上に輝く。」  イザヤ書 60章1節

 「すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。」
    ルカによる福音書 2章9節

 聖書で「神さまの栄光(主の栄光)」は、よく「光」にたとえられています。
エジプトを脱出したイスラエルの民に示された「主の栄光」は、夜間移動する民を導く火の柱として現れ、十戒を与えられたモーセの顔は、神さまの栄光を繁栄して輝き、顔に覆いを掛けなければならないほどでした。

 クリスマスの時によく読まれるルカによる福音書で、夜羊の番をしていた羊飼いたちに近づいた天使は、「主の栄光」を身につけていましたので、夜にもかかわらず、辺り一帯が明るくなりました。
 聖書で読む「主の栄光」は大きな光を放っていますが、わたしたちの心の中にも、主の栄光を繁栄した明かりが灯っているでしょうか。キリスト教と関係がなくても、わたしたちは心が明るいとか、暗いという言葉を使っています。世の中の情勢がどれほど厳しく、苦しくても、周りに目を向けてみると、元気よく遊ぶ子どもの笑顔や、デイサービスで一緒に身体を動かしている高齢者の方々の笑顔には、心の中の明るさが表れていることが分かります。

 心の中に、神さまから与えられた希望のみ言葉をしっかりと留めて、心を明るくし、その明るさが、笑顔に表れるように、主の御言葉から恵みをいただきたいと思います。

イエスさまの言葉:「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」ヨハネによる福音書16:33