第三アドベント

 「呼びかける声がある。主のために、荒れ野に道を備え わたしたちの神のために、荒れ地に広い道を通せ。」  
                イザヤ書 40章3節

 「幼子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。主に先立って行き、その道を整え、主の民に罪の赦しによる救いを知らせるからである。」       ルカによる福音書 1章76、77節

 主がその民を祝福し、民の数を増し、勝利を与えてくださる約束は、信仰の父と呼ばれたアブラハムが、その独り子イサクを神さまのご命令により献げようとした時に与えられました。主の使いは彼の手を押し止めて、アブラハムの信仰を認められました。彼は生まれながらの義人ではありません。むしろ、神さまに対する不信仰の故に、何度も失敗を繰り返しました。それでも、彼をこの世から選び出してくださった主への信仰を失うことなく、主を信じて従い続けたので、主はアブラハムを義人と認めてくだいました。
 時が経ち、アブラハムの子孫が作ったイスラエルの国は、神さまに対する不信仰の故に国が滅びます。再建した国も大国によって支配される苦しい時を過ごす中、自分たちを救ってくれる救い主の到来を待ち続けました。ようやく、その時が訪れ、主による救いの計画が成就しようとする時、先駆けとして一人の幼子が生まれました。その人は、主イエスの言葉によれば、預言者以上の預言者であり、罪の赦しによる救いが訪れることを人々に知らせる者でした。
 イスラエルの多くの失われた(主の栄光を失った)民は、その人を通して、主の救いが近いことを知り、やがて間もなく、まことの救いを与えられることになるのです。

イエスさまの言葉:「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」ヨハネによる福音書16:33