「目を覚ましていなさい」

「無知な者は自分の道を正しいと見なす。知恵ある人は勧めに聞き従う。」                 箴言 12章15節
「腰に帯を締め、ともし火をともしていなさい。」                 ルカによる福音書 12章35節
 
 「目を覚ましていなさい」という説教題。これはなにも、夜通しまぶたを開けている、ということではありません。ある日突然、思いがけないことが起きたとしても、すぐに行動できるように、準備をしておきなさいということです。それが「目を覚ましている」こととして、聖書で語られています。
 では、何に対して準備をしておくのでしょうか。それは、十字架の後、復活され天に昇られたイエスさまが、再びこの世に来られる時の準備をしておくということです。イエスさまが再びこの世に来られた時、この世で生きて、死を迎えた人がすべてよみがえって、神さまの裁きを受けます。
 イエスさまがいつ来られるのか、あるいは、私たちのこの世での生命が、いつ終わりを迎えるのかは、だれも知らされていません。しかし、その時、私たちがこの世でイエスさまから命じられていたこと。福音を宣べ伝えて、多くの人を救いへと導くことができたかどうかが問われます。それは、私たちのこの世での人生が、どうだったのかを問われるのです。
 その時、イエスさまが、私たちに聞かれることは、何人の人を受洗へと導いたか、というように業績を聞かれるのではなく、一人ひとりの人生が、イエスさまの十字架と復活による救いを証しすることができたのか。イエスさまの救いを自分の生き方を通して証し(証明)することができたか、ということです。

 イエスさまが再び来られた時、イエスさまに喜んでいただける生涯を送るための信仰を、与えていただけるようにと願います。

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